フラックスによる基板の汚れ、熱による基板の反り・反射に対して、SUNZは独自開発の【FuzzicalZエンジン】を搭載し、人間の目に近い官能的な判断が可能となり、疑似不良(虚報)が極めて少ない設計を実現しました。
※Fuzzical = Fuzzy & Physical の造語。
※【FuzzicalZ エンジン】は、通称【バナナ・ロジック】と言う呼び名で親しまれています。
はんだ槽を出てきた基板には、フラックスがべったりついており、一般的な画像検査装置(SMT用画像検査装置)では綺麗な絵が撮れません。また、はんだ槽の熱で基板が反り、検査枠がずれてしまいます。そのため、擬似不良(虚報)が多発し、デバッグしてもそれらを減らすことはできず、事実上検査不可能となります。
SUNZは、このような問題を全て解決すべく独自開発の【FuzzicalZ エンジン】※通称(バナナ・ロジック)を搭載しているため、はんだ槽を出てきた基板を安定的に検査することができます。
また先に説明しましたように、パターンマッチング方式を一切使用していません。
これらのノウハウが「はんだ槽後専用機としてのインテリジェンス」となったのです。
人間の単一作業における目の集中力は長い人で4時間、と言われています。1日8~10時間に及ぶ「はんだ修正作業」の中で、現場作業員の「重点目視」に頼ることには無理があります。「重点目視」でチェックさせると、基本的には「ヒューマンエラー」の呪縛からは逃れられないのです。
一般的に、はんだ槽上がりの基板で起きた、「電気的検査では保証することのできない不良」が市場まで流出してしまった場合、「重点目視」することで解決策とします。しかし「重点目視」では、ヒューマンエラーを逃れることはできません。
全てがハイテク化された工場の中で、人間による「重点目視」すなわち、それが「品質保証」では、あまりにも矛盾があります。
品質保証には、誰もが納得できる対策が必要なのです。その誰もが納得できる対策が、SUNZ製品群なのです。
SUNZ製品群は、「重点目視」に取って代わるべくして生まれた、新たな「品質管理基準」です。現場作業員のスキル、経験、体調等に一切左右されない新たな「品質管理基準」の誕生です。
SUNZは、はんだ槽ラインでの新たな「品質管理基準」として、
「SUNZシリーズで検査 → その場で修正 → 修正箇所のデータ収集 → 基板設計部署、はんだ槽設定担当者へのフィードバック → 不良を根源から潰す」を提案いたします。
この作業フローで行くと、右記の写真のように、現場作業員は、目の前の液晶モニターに表示された不良箇所をラインタクト内に修正するのみとなりますので、作業員のスキル、経験、体調等に一切左右されず、安定した品質が保証されます。
また、自動で不良箇所の画像付データを収集していますので、基板設計改善のためのフィードバック、はんだ槽設定のためのフィードバックがスムーズに行われます。
これが、SUNZの提唱する【新たな品質管理基準】です。
残念なことに、この世の中に完璧な検査装置は存在しません。そこでSUNZは、「ダム(ノンインテリジェント)とインテリジェントの共存」すなわち「ヒューマンパワーと画像検査装置(AOI)の共存」により100%不良を食い止め、修正することが、検査のインテリジェンスとし、「人と機械の共存」を実現しました。SUNZ製品群は、NO/GO判定だけではなく、NOの場合はその場で修正し、情報をフィードバックし、基板設計から改善するトータルソリューションです。
検査工程は無いに越したことはありません。不良が出なければ検査の必要はありません。ところが不良が出てしまうのが現実です。
もしも、画像検査装置がラインタクト内で「不良箇所の修正」まで行ってくれたら完璧です。
残念ながら、このような完璧な検査装置は存在しません。
そこで、「ヒューマンパワーと画像検査装置(AOI)の共存」により100%不良を食い止め、SUNZインライン機では、ラインタクト内で修正まで行うこととしました。
超高速検査のため、検査のための工程を必要としません。
そのため検査作業員数を減らすことができ、SUNZ担当(修正作業員)一人だけで良くなります。